2010.05.14更新

大腸検査の前処置に革命か?
今まで味、臭いのため飲みにくかった前処置の下剤から臭いが消えた!

大腸検査(大腸カメラ)を行うためには腸管内にたまっている便をすべて洗浄して
便が無いきれいな状態にしなくてはなりません。
便が残っているとカメラの挿入が難しくなったり、観察時にポリープなどの病変を
隠してしまう事があるためです。
このため前処置として前日夜の下剤に加えて,当日は下剤を溶解した2リットルの
洗浄剤を約2時間かけて内服し大腸を洗浄します。
しかし、臭い、味のため飲みきれない事がありました。

この飲みにくい下剤を改良した薬(ビジクリアR)が認可され、使用可能になりいち早く導入いたしました。
この方法は水分量としては2リットルですが、水またはお茶などコップ1杯に対して
錠剤(5錠)を数回に分けて内服し、これを15分に1回で計10回お飲みいただきます。
お茶と無味、無臭の錠剤ですので、今までの洗浄剤よりかなり飲みやすくなりました。

東葛辻仲病院勤務時の治験( くすり発売前の効果と安全性確認の使用調査 )協力の結果では
今までの下剤と同等の洗浄効果がありました。
まだ新しい薬なので安全のため使用できない患者様もいますが、以前に前処置で臭い、味で苦労された方は
ご相談ください。

投稿者: 医療法人正務医院

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